専門知識のスペシャリストということからも薬局で働くことができる薬剤師は、柔軟な状況対応力があることで大きな差が出てきます。柔軟な状況対応力というのはどのようなものであるのかというと、実は相手ありきではなく自分とのコミュニケーションです。仕事をしていてうまくいかないことはたくさんありますが、そんな時にどうすればいいのかというと、どう考えてどう対処をするのかを考えることにあります。患者さんから薬のことを聞かれてプライドが高いと話し方にも棘がでてしまいますし、また相手も聞いていていい気分をしないこともあります。特に高齢者などを相手にするときには耳が聞こえにくかったり理解することができないと、なかなか伝えたいことがわかってもらえないこともあり、時間がかかります。しかし、そうならないように結果を出す人が必ずやっていることは、相手ではなく自分とうまくコミュニケーションをとることです。今の伝え方でわからない場合にはどうしたらいいのか、ということを相手に尋ねるのではなく自分に問いかけると、話し方をどう気をつけることがいいのかわかるようになります。また仕事が忙しくて患者さんに話すときにもイライラとしてしまうと、相手もその感情に気がついてしまいますので、落ち着くように自問自答することです。調剤薬局などの仕事では医師からの処方箋の指示やさまざまな雑用もありますので、やることに目を向けてしまわないようにどうすれば気持ちよく仕事ができるのかに目を向けることです。そうすることで意識は感情に向くようになり、やっている仕事もスムーズにできるようになりますし、何よりもコミュニケーションスキルが高くなってきます。通常人間は欲求でいきてしまいますが、それプラス信念や根気を一緒にすることでモチベーションが上がってきます。薬剤師の仕事はある種のセラピストと同じようなもので、言葉一つで精神的に楽になったり勇気づけられることもあります。
★